「もたない男」という本を読んだので、書評をまとめてみました。
中崎タツヤさんという方の本なのですが、「ここまでやりますか・・」という衝撃的な内容だったので、ポイントを共有させていただきます。
ミニマリストの方、なりたい方どちらも楽しめる本だと思います。
中崎タツヤさんとは?
漫画雑誌スピリッツにおいて、26年間もの間「じみへん」という4コマ漫画を連載していた漫画家の方です。
「もたない男」のポイント&感想
「もたない男」では、主に中崎さんの何もない仕事場の様子や、生活の様子、価値観などがまとめられています。
ほんの一部ですが、概要をまとめてみました。
仕事場には何もない
基本的にキッチンで仕事をされているのですが、そこにあるのは学校で使うような机と背もたれのないスツール。「背もたれ」はいらないというのが理由。
以前は背もたれのある椅子を使っていたのですが、ノコギリで切ってしまい、買いなおしたそうです。
机も本も切ってしまう
上記で椅子を「ノコギリで切る」と書きましたが、「長すぎる」と思う机もノコギリで切ってしまったようです。
その他にも本は切るのだとか。
- 本の高さが揃わない→切断
- 文庫がポケットに入らない→切断
ボールペンも削る
ボールペンのインクが減ってくると、減った分だけ長いのが許せないそうです。なのでボールペンを削り、接着剤でくつけて、短くして使っているようです。
その手間がすごく大変そうですが・・すごい。
本を読みながら破る
ボールペンでも驚きましたが、本を読んでいる最中にも「読み終わったページが無駄」だから破るそうです。(しかも、2〜3mmに一回!)なんだかすごく大変な気がしますが・・
目に入る無駄が絶対に許せないのでしょうね・・
2個入りは1つ捨てる
100均一で2個入りの糊を買ったらすぐに一つ捨てるそうです。知り合いの方はティッシュを買ったら1箱残して4箱捨ててしまうのだとか。
ぼくはここまでできません・・
マットレスはない
寝る時は自分で作ったレンガのような枕(クッション性なし)と、封筒タイプの寝袋のみ。マットレスは持っていないようです。
実は物欲が強い
ものを持たず、すぐに捨ててしまう中崎さんですが、実は物欲は強いそうです。
買って試してみる。→ 必要ないなら捨てる。→ また買い直す。
そんな流れになることが多いようですが、これについては自分も共感できます。モノは好きだけど、今使うものだけ残したいですからね。
まとめ
最後に。中崎さんの考え方についてまとめてみました。
- ものを捨てることは主義や美学ではない。ただ無駄が嫌いなだけ。
- 鬱陶しい・煩わしい気持ちをスッキリしたいだけ。
中崎さんのものを捨てる目的は「豊かな時間を作る」「管理の手間を減らす」といったものではないようです。
ただ、「捨てずにはいられない」「我慢できない」という衝動に近い感じなのだと、この本を読んで感じました。
参考になります・・
すごく面白い本だったので、よろしければ読んでみてください。