こんにちわ、minimumです。
先日「年金2000万円不足問題」について書きましたが、続編です。
今回はこのあたりについて書いていきたいと思います。
- 年金っていくらもらえるの?
- マクロ経済スライドってなに?
- マクロ経済スライドの問題
年金っていくらもらえるの?
平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 によると、平均はこちらです。
※わかりやすくするために金額は千円単位にしています。
- 国民年金:5万5千円
- 厚生年金:約14万7千円
家族構成で考えるとこちらです。
- 国民年金(1人) 5万5千円
- 国民年金(夫婦)11万円
- 厚生年金(男)16万6千円
- 厚生年金(女)10万3千円
- 厚生年金(夫)+国民年金(妻)22万1000円
- 厚生年金(共稼ぎ)26万9千円
年金について考えたことがない人でも、金額を知ることでなんとなくすっきりしますよね。安心できるかどうかは別ですが・・
マクロ経済スライドってなに?
じゃあ、マクロ経済スライドってなんでしょうか?
厚生労働省によるとこちらになります。
マクロ経済スライドとは、そのときの社会情勢(現役人口の減少や平均余命の伸び)に合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組みです。
厚生労働省
今後の日本を考えると、
高齢化で支出は増えるし、少子化で収入は減るし、物価が上昇すれば年金も増やさなきゃいけないですよね。
でも、どこまで年金支給額が上昇するのかはわかりません。だから予測をして、一定期間は「年金支給額の伸び」を調整するということです。
具体的には100年後に積立金(1年間支給できる程度のお金)がたまっているように調整しているみたいです。(貯まりそうになったら終了)
つまり、
しばらくの間は物価が上昇しても年金額上げないからね。
ということですね。
今受給してる人とか、そろそろ受給する人は「ふざけんなよ!」って思うかもしれませんが、将来の現役世代の負担を考えたら当然なことなんですよね。
マクロ経済スライドの問題
ここまでくると、「マクロ経済スライドいいじゃん!」と思ってしまいますが、ひとつ問題があります。
前述の「マクロ経済スライド」を実行すると「低賃金の人ほど影響をうけやすい」ということです。なぜかというと老齢基礎年金の減少幅の方が大きくなってしまうからです。
ここも考えないといけないんですよね。
年金ってほんとむずかしいですね。