利上げとは?株価・為替への影響、米国の事例をわかりやすく解説

お金

最近の経済ニュースは、テーパリング・利上げ・インフレなどの話題でもちきり。

新型コロナが流行し始めた2020年の米国10年債利回りは0.5%〜1.0%程度でしたが、2021年には更に上昇。2022年になってからは1.7%〜1.8%程度です。

今回は「利上げとは?」というテーマで米国の事例・株価や為替への影響をまとめてみました。

  • 利上げってなんなの?
  • 利上げをすると株価とか為替とかどうなるの?

という方のお役に立てればうれしいです。

利上げとは?

最初に「利上げとはなんのか?」について解説します。一言でまとめてしまえば、利上げというのは景気の加熱を抑えるための金融施策ということになります。

利上げは主にインフレが継続したときに行われます。インフレと利上げの関係がこちら。

景気が加熱するとインフレが起こります。インフレが起こると物価が上がり、同時に貨幣の価値が下がってしまいます。(物価が上がるということは自国の通貨の価値が下がるということと同義)

もちろん、これを放置はできないですよね。そこで、中央銀行が利上げを行なえば金利が高くなります。

企業はお金の調達が難しくなります。個人もお金を借りることが難しくなります。企業の設備投資は抑えられ、個人の購買力は減少します。こうして景気の加熱が抑えられるわけです。だから利上げをするんですね。

もう一度利上げをざっくりまとめておきます。

利上げとは景気の加熱を抑えるための金融施策である

利上げ|株価への影響

利上げをすると、株価にはどういう影響があるのでしょうか?

利上げが起こると、株式と相対的な関係にある債権市場の魅力が増します。つまり、「利上げ」は株式市場にとっては良くないニュースです。

利上げの観測が高まると、投資家は守りを固めはじめます。「金利が高くなる可能性がある」という状況は株式市場にとってはとてもネガティブな話なので、とくにハイテク・グロース銘柄などは売られがち。逆にバリュー株などへ資金が流れがちになります。

ざっくりいってしまうと、「長期金利が上昇しているときに株を買ったっていいことなんてない」ということです。もちろん銀行株などは金利が上がると業績が上向きがちなので、株価が上がりがちなのは言うまでもありません。

利上げ|為替への影響

利上げは為替にも影響を与えます。例えば米国が利上げをした場合、金利の高いドルの価値は高まります。つまりドル高になりやすいといえます。

利上げ|アメリカの例

最近の米国の事例をみていきましょう。主なニュースがこちら。

  • 40年ぶりの高インフレ状態
  • ゼロ金利政策の解除
  • 8兆8000億ドルのバランスシートの削減に着手する
  • 失業率は3.9%に低下
  • CPI(消費者物価指数)は7%上昇1

もう、「米国はこの高インフレをなんとかせねば状態」です。米国では2022年3月までにテーパリングを終了し、その後は利上げを行うという予定になっています。

このテーパリング・利上げというワードにより、株式市場はしばらく警戒感が強まっています。テーパリング・利上げをざっくりと説明するとこちらです。

  • テーパリング:量的金融緩和による国債やMBS(不動産担保証券)などの購入を減らす施策
  • 利上げ:景気加熱を抑えるために金利を上げること

米金融市場ではFRB(連邦準備制度理事会)が年内に4回の利上げをするという観測が高まっています。米国の利上げは一度に0.25ポイントずつ行われます。

米国では中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が金利の調整をしているので、その議長である、パウエル議長の発言に関心が集まります。

もう、FRBはすぐにでも利上げをして、インフレを退治したいはずです。ただし、あまり過激な発言は市場の混乱を招くので、発言の内容に細心の注意を払っています。1月11日のパウエル議長の議会証言の一部がこちらです。

  • 長期的な景気拡大には物価安定が必要
  • 雇用市場の育成を確実にする
  • インフレが続くようであれば利上げを実施することが必要となる
  • インフレ低下に向けわれわれの有するツールを行使する

米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)の目的は「物価安定」と「最大雇用」の達成です。雇用を継続させながら、現在の高インフレ退治に向けて、2022年に利上げを行なっていくことはほぼ間違いないと思われます。

以上です。

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