移動力 〜人生は移動距離で決まる!を紹介したいと思います。
著者の長倉さんは、自身が 東京→ハワイ→サンフランシスコ と移動し成功を収めてきた人です。本書ではこんな主張をされています。
- 人は環境の生き物
- 移動すれば環境が変わる
- 移動ファースト
つまり、移動する→環境が変わる→人生が変わるので、移動を最優先に考える「移動ファースト」が大事であるということです。
もともとぼくは「人生は “どこにいるか” でだいたい決まる」と考えているので、すごく共感できました。
人間の長距離移動力は圧倒的
こんな面白い事実もあります。
人類はアフリカ大陸で誕生し、数十万年をかけて世界中に広まったが、これほど広く地球上に拡散移動した動物はいない。
人の長距離移動能力は突出しており、哺乳類最強なんだとか。
もうひとつこんな事実もあります。
東西に長いユーラシア大陸では農作物が劇的に伝搬した。一方、南北に長いアメリカ大陸ではほとんど伝搬しなかった。
つまり、気候があまり変わらない環境(ユーラシア大陸)にあった農作物は伝搬することができたが、気候が激しく変わる環境(アメリカ大陸)では難しかったわけです。
また、自身のことを振り返ってみるとこんなことに気づきます。
引越しで環境が変わった時、新しい人に出会い、価値観や考え方が大きく変わった。
そう考えると、人はそもそも移動する前提に設計されていて、移動→環境→人生 という流れの変化はすごく自然な話であると思えます。
本書を読むと、「移動力は人生を豊かに変える」ということがとてもすっきりと理解することができます。
とてもいい本だと思いました。