ユニクロのヒートテックについてまとめてみました。
ヒートテックは2003年の発売からすでに15年が経過しました。その機能性の高さと購入しやすい価格設定から、多くの人に愛されています。
「暖かい」といわれているユニクロのヒートテックですが、いろいろ調べてみると暖かさを増すにはコツがあります。素材や仕組みなどについても深堀りして、今年の冬はぬくぬく過ごしていきましょう。
ヒートテックの素材
まずはヒートテックの素材について。
ヒートテックにはユニクロと東レが共同開発した生地が使用されています。使われている素材は以下のとおり。
- アクリル(暖かさ)
- レーヨン(保湿性)
- ポリエステル(吸水速乾性)
- ポリウレタン(フィット性)
この4種類の素材をうまく組み合わせて暖かいインナーが作られているわけです。どれも聞いたことのある素材ですよね。ちなみに男女では素材が違い、男性では速乾性が強化され、女性用では保湿が強化されています。
ヒートテックの原理
続いてヒートテックの原理について。ヒートテックがあたたかい理由はこうです。
人の体からでる水蒸気を利用して熱を発生するから。
人の体は常に水蒸気を発生していて、水の分子は常に動きまわっています。ヒートテックの生地にはその分子をピタッと固定する働きをもち、動きまわっていた分子のエネルギーは熱に変わるのです。
これが「ヒートテックが暖かい原理」です。
ヒートテックの種類
ヒートテックには3種類あります。価格などは以下のとおり。超極暖になると2.25倍もの暖かさになります。

種類 | 特徴 | 暖かさ | 値段 |
ヒートテック | 薄い | 1倍 | 990円 |
極暖 | 少し厚い・裏起毛 | 1.5倍 | 1,500円 |
超極暖 | 厚い・裏起毛 | 2.25倍 | 1,990円 |
ヒートテックの寿命
ヒートテックの寿命はとくにないようですが、色落ちや毛玉が気になってくるころが目安と思われます。あとは肌に密着してこその暖かさなので、伸びきってしまったものは効果が半減してしまいます。
そもそも新しいもののほうが性能が上がっているので、常識的な範囲で定期的に買い換えるのもよいかもしれません。
ヒートテックの注意点
暖かく、型崩れしにくく、速乾性にすぐれるヒートテックですが、注意したい点もあります。
寝巻きには適さない
人間は就寝時に大量の汗をかくことがしられています。つまり、湿気で発熱するヒートテックは寝巻きには向いていません。暑い時により暑くなってしまう可能性があるからです。寝る時には使用を控えましょう。
激しい運動時には着ない
激しく汗をかく運動時も同様です。汗をかく→発熱する→さらに汗をかくのループは逆に体を冷やしてしまう恐れがあるため危険です。運動時に着るのもあまりおすすめできません。
ヒートテックを暖かく着る方法
最後にヒートテックをより暖かく着る方法をご紹介します。
ジャストサイズがおすすめ
ヒートテックを暖かく着るために一番重要なのが、サイズの選択です。必ず体にあったジャストを選びましょう。保温には適度な空気層が理想だからです。
つまり、適度に密着したジャストサイズがおすすめです。
重ねるなら一つ上のサイズを
ヒートテックを重ねれば効果は2倍になるのでは?と思いがちですが、ヒートテックは肌に適度に密着しているからこそ暖かさを増します。つまり2枚重ねで暖かいのは単純に生地の厚さが増すからなのです。
しかしながらサイズ違いのものを重ねた場合は適度な空気の層ができ、数値上は2倍以上(2.2倍)の暖かさになるようです。
つまり通常のヒートテックのサイズ違いを2枚重ねると、「超極暖」並みの性能になるということです。
通常MサイズであればLサイズを重ねるのが正解ですね。
エアリズムとの相乗効果
吸湿速乾性の高いインナー、同社のエアリズムとのレイヤリングもおすすめです。
エアリズムは超極細のポリエステル原糸(髪の毛の1/12の細さ)を100本以上束ねて一本の糸を作っています。つまり毛細管現状により、吸湿性が高いのです。体から出た水分はエアリズムの繊維の隙間を通って肌面から表側に移動していき、ヒートテックに効率的に水分を渡すことができます。
さらに、エアリズムとヒートテックの間に空気の層ができるので、より暖かく感じるというわけです。半袖のエアリズムを下に着て、ヒートテックを上に着るというのもおすすめですよ。