インターネットが可能にしたことはたくさんあります。
なんでも調べられるようになり、自分が地球のどこにいるかは瞬時にわかるようになりました。クリックひとつで欲しいものが自宅まで届きます。メール、電話、翻訳などのコミュニケーションツールは全てが無料です。
データ化はどんどんすすみ、オンデマンドのコンテンツや電子書籍には「在庫」という概念がないので無制限に販売することが可能になりました。
インターネットが破壊したモノ
時間や場所の概念
インターネットは、世界中の人と相互に連絡をすることを可能にしました。例えばインドの人と一緒にプログラム開発をすることも可能です。仕事によっては出社をしないでリモートワークという働き方も可能です。インターネットの普及で、時間や場所に縛られることはなくなり、この傾向はさらに高まっていくと予想されます。
物理的な距離
インターネットは「物理的な距離」も破壊しました。私たちのポケットにある端末は、どこにいても世界中の情報にアクセスすることができます。Googleは世界中の情報をまとめていて、私たちは無料でその情報を引き出すことができますし、SNSを開けば芸能人、著名人、アメリカ大統領の頭の中ですらうかがい知ることすらできます。
「棚」という概念
スーパーや本屋は商品を棚に並べていますが、棚は「土地代」がかかるから有限です。一方、インターネットが扱うのはデータなので、棚という概念はありません。「商品ページ」はほぼ無制限に作ることができ、いくらでも棚を増やすことができます。年に一つしか売れないものでも、ネットで紹介しておけば、いつかは買われる時代です。インターネットは物理的な商品棚を破壊しました。
これから身につけるべきスキルとは?
強さよりも変化する力
1990年代から、インターネットという「情報革命」がおこりましたが、もはや国内だけで競争していれば良い時代は終わった。超高速で進化するデジタルの渦は、私たちの生活をどんどん変えていきます。
多くの銀行員がリストラされ、会計事務は15年で100万人以上減りました。もはやデータ処理で人間に勝ち目はありません。どんなに「速く計算」ができてももう意味はないのです。
これからの時代、私たちが身につけるべきなのは強さではありません。大切なのは「変化する力」でしょう。市場の流れに合わせ、柔軟に「変化し続けるもの」だけが生き残っていけるのだと思います。
市場に評価される力
もはや会社に昔ほどの力はありません。会社が守ってくれる時代は終わってしまいました。
今後は色々な分野で世界的な市場化がすすむでしょう。そこで大事なのは「組織」でうまくやっていく力ではなく、「市場」でうまくやっていく力です。上司に評価される人ではなく、市場に評価される人を目指す必要があるのです。
そんな時代に、インターネットやSNSを活用しない手はないでしょう。もはや「個人」が自由に市場へ発信できる時代なのですから。